これは、前ブログの2月20日の記事からの転記です。
今日は、「7040問題」について書こうと思います。
7040問題を知らない人はあまりいないかと思いますが、簡単に説明します。
70代の親の年金をあてにして、働かない40代の子供が増えていて、生活全般を親の年金、貯蓄から捻出しており、
いざ、親が病気になった場合などのもしもの事態に子供が対応できず、共倒れになるという社会問題です。
今は、親子年齢が上がり、「8050問題」と呼ぶこともあるようです。
いわゆるアラフォー世代(35歳~44歳)は、バブル崩壊の煽りを受け求人倍率が下がり、
就職活動が極めて困難な状況に陥り、正規雇用が難しく、派遣やアルバイトなどの非正規雇用の若者が増えたと言う事です。
「就職氷河期世代」は、職を転々とし、低い給料でなんとかやり繰りをして生活をしていても、突然解雇を言い渡される事もあり、
非常に不安定な状態の中、生活を維持していかなければなりません。 一人では生活できず、実家に戻る人もおり、そのまま就職を諦め、
「ニート」になった人も多くいるようです。
それから10年以上経ち、当時の若者もアラフォーと呼ばれる世代になり、当然の如く親も年をとり、65歳以上の高齢者と
なるが、子供の収入は上がらず、親が年金や貯蓄を切り崩しながら、子供の面倒を見るというケースが見受けられるようです。
その結果「親子共倒れ」になり、これがいわゆる「7040問題」です。
氷河期世代に自己責任論を問う声もあるらしいのですが、どうなんでしょう。
私の身近かに、7040問題に直面してる家族がいます。
親は73歳、子供は45歳と42歳の男性。子供が小学生の時に離婚。
以来、男手一つで育ててきました。 親は正規社員ではなく、派遣、住み込みなど転々としており、常に生活困窮状態。
家賃を滞納し、ドアを外された事や、借金取りが取り立てに来るため恐怖の日々を送っていたそうです。
子供は、中学を卒業すると、アルバイトや派遣で働き始めましたが、過酷な労働に耐えきれず
職を転々とします。特に長男は、ほんの数年間だけ、親元から独立したものの、生活ができず父親のアパートで同居を始めます。
次男は、自営で仕事を成功させ、今に至ってます。
73歳の親は彼女を見つけ、別のアパートで同居。長男はそのまま住み続けており、以来10年以上まったく働いておりません。
73歳の親は国民年金は払ってないものの、若い頃に少しの間だけ正規社員で働いていた期間があり、厚生年金をもらってます。
手取りで月5万ほどです。
それだけでは、食べていけないので働いており、長男の家賃、水道光熱費、携帯代、食費3万、小遣い1万円ほど負担しております。
今、この親に何かがあったら、負担は次男にくるでしょう。
「兄弟リスク」です。
長男は、住民票も削除されており、住所不定の状態です。これでは働く事もできませんね。
親が、なぜ長男の面倒を見続けるのか聞いたことがあります。
「離婚をしたり、金銭問題などで不遇な少年時代をおくらせてしまったので、何も言えない。
将来困る事はわかるのだから、考えているだろう。」
当の本人は「この先働くつもりはない」と言っています。なるほど住民票を復活させないわけです。
子供の頃の過酷な生活がトラウマになり、心に病気を抱えているのでしょうか?
部屋に引きこもり、一日ゲーム。
とても心配です。
親の甘やかし、子供の甘え、、、根本はここだと思います。
いくつになっても子供は子供なのでしょう。
子供だけではなく親にも問題があるのだと思います。
私の場合、すでの両親とも他界しているため、7040問題に該当はしないかな?と思います。
ただ、同じような状況である事には変わりありません。
幸いな事に、私には不動産収入があるため、なんとか生活を維持できてます。
セミリタイア・・・・・(´;ω;`)
完全にリタイアは難しそうです。
今のアルバイトだけでも続けて行かないと老後破産は確実にやってくるでしょう。
老後よりもっと早く訪れるかもしれません。(涙)